司法書士試験の「午後の部」において、多くの受験生を絶望の淵に突き落とすのが記述式試験です。
特に令和6年度(2024年)からの配点倍増(140点化)により、試験の性質は根本から変わりました。これまでの択一で貯金を作って逃げ切るという戦術はもはや通用せず、記述での失点が即、不合格に直結するシビアな時代に突入しています。
旧司法試験を5年戦い、数々の論文試験を経験してきた私の目から見ても、司法書士の記述式は法律の知識だけでは太刀打ちできない、極めて特殊で緻密な「事務処理の格闘技」です。
この記事では、なぜ記述式対策を独学(自己採点)で済ませることが、1年間の努力をドブに捨てるに等しい危険な行為なのか。そして、140点配点という新制度下で勝ち残るための「たった一つの現実的な選択肢」を、実体験に基づき断言します。
令和6年度から激変!「記述式140点」が合否を分ける時代へ
司法書士試験の配点構造が、2024年(令和6年度)から劇的に変わりました。記述式の配点が従来の70点から140点(各70点)へと倍増したのです。
- 「択一逃げ切り」の終焉: これまでは択一で圧倒的な貯金を作れば、記述がそこそこでも合格できるケースがありました。しかし、配点比率が上がった今、記述での「枠ズレ(登記の目的の間違い)」一つで、択一の貯金は一瞬で吹き飛びます。
- 140点の重み: この変更は、試験実施側が実務能力のない者は、いくら知識があっても合格させないという強烈なメッセージを発していることに他なりません。
司法試験の論文とは別物。一文字のミスも許されない「事務処理」の壁
私は旧司法試験を5年戦い、数えきれないほどの論文を書いてきました。その経験から断言できるのは、「司法試験の論文と司法書士の記述は、全くの別競技である」ということです。
- 論理か、正確性か: 司法試験の論文は、未知の事案に対してどう考えるかという論理展開(リーガルマインド)が評価されます。対して司法書士の記述は、与えられた資料から正確な登記申請を導き出す、極めて緻密な事務処理能力が問われます。
- 一文字の恐怖: 司法試験なら多少の書き間違いは文脈でカバーされますが、司法書士の記述では「一文字のミス」「一箇所のチェック漏れ」が0点に直結する世界です。このミスが許されないプレッシャーは、独学の暗記だけで乗り越えられるものではありません。
なぜ記述式だけは「独学」が不可能なのか?
択一は過去問を回せば独学でも点数が上がります。しかし、記述式だけは独学による自己採点が最も危険です。
- 自分の「癖」は見えない: 人間は、自分の書いた文章のミスには驚くほど気づけません。「なぜか点数が伸びない」と悩む独学者の多くは、自分では気づかない減点される書き方の癖を持っています。
- 目隠しでのフォーム修正: 添削(フィードバック)を受けない記述対策は、鏡を見ずにゴルフのパター練習をするようなものです。間違ったフォームを固めてしまえば、勉強すればするほど合格から遠ざかるという悲劇が起こります。
【結論】「プロの添削」は合格を買うための投資である
記述式で「足切り」に遭い、また1年を棒に振る。その精神的・経済的な損失を考えれば、数万円の記述対策講座は最も割の良い投資です。
- 正しいフォームを金で買う: プロの講師による添削を受けることで、初めて自分のどこが、なぜ減点されるのかが客観的に分かります。この軌道修正こそが、最短合格の絶対条件です。
- 社会人の戦い方: 働きながら合格を掴み取る人は、記述対策だけはプロの手を借り、最短ルートをショートカットしています。
【令和8年最新】記述式に強いのはどこ?添削指導が充実した予備校ランキング
記述式の「140点」という壁を、一人で乗り越えようとするのは無謀です。 私が、特に記述式の添削指導に定評があり、多くの合格者を輩出している予備校を厳選しました。





