※2026年2月現在の最新データです。
司法書士試験は難関試験と言いましたが、理由はいくつかあります。科目数が多いという点もそうですし、そもそも法律系国家資格というのは社会的な要求が高いため、試験の内容も難易度高いし試験自体もハードです。
その中でも司法書士試験はこの試験独特の難関試験たらしめる特徴があるのです。それは合格点が高いこと。公式データを以ってこの事実を証明していくと同時に、その上で試験に合格するためのポイントをお話したいと思います。
- .司法書士試験の合格点と基準点の推移を令和8年最新版で解説。
- 記述式140点化に伴う戦略の変化と足切り突破のコツを紹介。
【令和6年度〜】記述式の配点が140点に。合格ラインへの影響を分析

司法書士試験の合格点は直近10年間(平成28年~令和5年)の平均は208.4点です。実際は100点満点ではなく350点満点(2024年からそれ以前は280点)です。100点満点換算では74.4点です。
過去10年間(令和6年以降は除外)で最も合格点が高かったのは令和4年度の77.3点(実際は280点満点中の216.5点)、最も低かったのが令和元年の70.4点(280点満点中の197.0点)です。
※令和6年度より若干採点方式が変更になりました。令和6年度については後述していますが、それ以前と合計すると数字が狂うので、平均はH28~R5とさせていただいています。ご了承くださいませ。
異例の高さだとは思いませんでしょうか。70点取って合格できない資格試験ってどんだけだよという話です。
魔の「足切り」基準点とは?3つの関門をすべて突破する過酷な仕組み

過去のデータは法務省から取れるので転載して表にしてみました。既述通り、午前択一と午後択一・記述と別々に公表されますが、関門は3つあるということですね。それぞれクリアしないと採点はされないようです。
過去10年間のデータになります。カッコ内の数字は100点満点換算時の数字を正答率という形で表しています。
※1点だけ注意。記述式問題採点について、令和5年度までは2問70点満点でしたが、令和6年度より2問140点満点に変更されています。よって、トータル満点も280点→350点となっています、ご注意を。
| 午前(105点満点) | 午後(択一-105点満点) | 午後(記述-70点満点) | 合格点 | |
|---|---|---|---|---|
| H28 | 75 (71.4%) |
72 (68.6%) |
30.5 (43.6%) |
200.5 (71.6%) |
| H29 | 75 (71.4%) |
72 (68.6%) |
34.0 (48.6%) |
207 (73.9%) |
| H30 | 78 (74.3%) |
72 (68.6%) |
37.0 (52.9%) |
212.5 (75.9%) |
| R元 | 75 (71.4%) |
66 (62.9%) |
32.5 (46.4%) |
197.0 (70.4%) |
| R2 | 78 (74.3%) |
72 (68.6%) |
32.0 (45.7%) |
205.5 (73.2%) |
| R3 | 75 (71.4%) |
66 (62.9%) |
34.0 (48.6%) |
208.5 (74,5%) |
| R4 | 81 (77.1%) |
75 (71.4%) |
35.0 (50.0%) |
216.5 (77.3%) |
| R5 | 78 (74.3%) |
75 (71.4%) |
30.5 (43.6%) |
211.0 (75.4%) |
| R6 | 78 (74.3%) |
72 (68.6%) |
83.0 (59.3%) |
267.0 (76.3%) |
| R7 | 78 (74.3%) |
72 (68.6% |
70.0 (50.0%) |
255.0 (72.9%) |
合格基準点とは合格最低点のこと
このような合格点を合格基準点と言います。この合格基準点について解説したいと思います。
合格基準点とは「足切り」みたいなもので、最低ここの点数に達していないと合格できないという、合格要件みたいなものです。基準点はいろんな国家資格試験に採用されていますが、例えば、同じ法律系国家資格試験の行政書士試験にも基準点が採用されています。
行政書士(絶対評価)vs 司法書士(相対評価)合格基準点の決定的な違い
基準点にも試験によって考え方が違います。例えば、行政書士試験は、一定の点数を獲得していれば他の受験者がどうであろうとその人は合格です(絶対評価)。だから、「他の受験生がライバル」という考え方はあまりしっくりしません。「他人が何点取ろうと関係ない。自分が何点取るか」で合否は決せるのですから。参照:行政書士の足切り
しかし、司法書士試験は相対評価です。自分が何点取るかも大事だが、それよりも、「自分が上位何番目の点数を取るか」で合否が決せられるのです。ですから、司法書士試験は、合格率と合格者数も変動が、毎年、あまり変わりません。その代わり、合格基準点が毎年変わります。一般的にこちらを採用している資格試験が殆どです。
下、行政書士試験と司法書士試験の合格基準点の考え方の違いを表にしてまとめておきました。
| 行政書士試験(絶対評価) | 司法書士試験(相対評価) | |
|---|---|---|
| 基準点 | 変わらない | 毎年変わる |
| 合格者数 | 問題の難易度によって変わる | 600~800人で推移 |
| 合格率 | 問題の難易度によって変わる | 動きは小さいが微増傾向 |
| 試験に臨むスタンス | 基準点をクリアさえすれば合格 | 上位〇番目(600~800程度で推移)に入る点数を取れば合格 |
「一点に泣く」のが司法書士試験。元司法試験受験生が見た合格ラインの壁
司法試験であれば、論文で多少のミスをしても他でカバーできる幅がありますが、司法書士試験は文字通り「一点のミス」が致命傷になります。
私が旧司法試験を戦っていた際も痛感しましたが、司法書士試験の合格基準点は「正解率7割〜8割」という異常な高水準で安定しています。
令和6年度からの「記述配点倍増(140点)」により、記述で大崩れすると択一の貯金が一瞬で消えるようになりました。これから目指す方は、これまで以上にミスをしない正確性が合格の絶対条件となります。
独学では気づけない微細なミスを徹底的に排除し、高基準点を突破する。
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司法書士試験合格には苦手科目を作ってはならない

司法書士試験の合格基準点がいかに高いものかがお分かりいただけたと思います。では、この基準点を突破するためにはどういう対策を取ればいいのでしょうか。考察してみたいと思います。
司法書士試験合格のために最も大事なポイントは苦手科目は作らないことだと思います。苦手という感情は意識如何でどうにもなるとは思いますが、その感情は確実に点数に反映されてきます。
司法書士士試験全11科目捨て科目など言語道断、苦手だなあという科目は作らないよう勉強していきましょう。特に主要4科目である民法/不動産登記法/商法会社法/商業登記法は絶対です。個別に基準点がある記述式問題もありますし、しっかり勉強してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。他の法律系資格試験の基準点は6~7割程度なのですが、司法書士試験は本当に高いですよね。
このような過酷な試験に合格していくためには、1問1問確実に取っていかなければなりませんし、しっかり効率的に勉強する必要があるようです。時間のない社会人受験生が大半ですが、予備校の通信講座などを利用して想いを遂げていただきたいと思います。
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