社会人として働いている方の中で「司法書士になりたい。挑戦してみたい!」と考えている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
まだ勉強を始めていない方や司法書士になるという願望が芽生え始めた方にとって、不安な面は少なくないと思います。「働きながら司法書士になんてなれるの?」「仕事をしている自分が司法書士目指しても大丈夫?」という不安・懸念もあるでしょう。
この不安についてお答えしたいと思います。このページを読み終える頃には、あなたも司法書士を目指すか否か結論を出しているかもしれません。
目次
司法書士は働きながらでも無理ではない
働きながら司法書士試験合格を目指す、全然無理ではありません!
あなたが日中仕事をしていても、家事に忙しい主婦であっても、これから勉強を始めて司法書士を目指すことは全くおかしくありませんし、合格も可能です。もちろん、司法書士試験はかなりの難関試験ですから、それなりの勉強は必要ですし、大変な部分があることも否定はできません。それでも司法書士になることは可能です。
これは煽っているわけでも適当に言っているのでもなく、公式データがそれを証明してくれています。
多くは働きながらの合格者
司法書士試験の所管官庁である法務省が毎年出しているデータを見てみましょう。司法書士試験合格者のデータの抜粋です。
過去5年間の合格者平均年齢と、その最高齢と最低齢が公表されています。受験者数や合格者数・合格率はこちらのページを参照ください。
年度(平成) | 合格者平均年齢 | 最高齢 | 最低齢 |
---|---|---|---|
27 | 35.16 | 68 | 20 |
28 | 38.03 | 71 | 21 |
29 | 37.60 | 73 | 20 |
30 | 38.77 | 80 | 19 |
31(令和元年) | 40.08 | 72 | 20 |
いかがでしょう。平均年齢は完全に社会人の領域。しかも、年々上昇傾向です。
元のデータから年齢分布をさらに調べていくと、合格者の7割以上が30代・40代です。中には専業受験生もあるかもしれませんが、多くの合格者は社会人のはずです。
働きながら合格目指せる環境
さらに、昨今は環境面でも社会人受験生にとって合格を目指しやすい状況となっています。
司法書士合格を目指す者にとって講座受講はより良い環境ですが、日中の仕事をしながらでも勉強できるように通信がかなり充実しています。オンライン講義が主流になっているのでスマホ一つあればいつでもどこでも講義が受講できるし、テキストがデジタルで使えるという講座もあります。参照:「おすすめ司法書士予備校を比較」
通信講座を受講する場合、経済面でのサポートもあります。社会人には雇用保険の一種である「教育訓練給付制度」という国の制度があり、講座料金の20%(最大10万円)を補助してくれるというものがあります。社会人ならほぼ利用できるので、使わないと損です。詳しくは「教育訓練給付制度と司法書士講座」で。
働きながらの司法書士合格までの年数
仕事をしながら司法書士試験合格は決して無理ではなく十分可能であるということはお分かりいただけたと思います。
では、実際合格までどのくらいの年数が必要なのでしょうか?講座と独学ではその年数に違いはあるでしょうが、いずれせよ1日の大半は仕事をしているわけで絶対的な勉強時間については懸念があるのは共通です。その上で合格までの年数を講座と独学で分けて見てみましょう。
独学
個人差ありますが5年ぐらいは必要ではないかと思われます。
司法書士の場合、初心者が独学0から勉強を始めて合格までの勉強時間が約3,000~5,000時間が目安と言われています。
専業受験生なら1日8時間程度の勉強時間は可能でしょうが、働きながらではこうはいかないでしょう。仕事のすき間時間を利用し毎日毎日3時間勉強して2年半強~4年半程度の計算になりますが、きっと事は簡単には運ばないと見ます。
独学はテキストも自分で用意しなければならず、勉強法も自分で確立していかなければなりません。どの部分をどのくらい勉強するべきかも自分で判断します。勉強そのもの以外のところでやらなければならないことが多すぎるのです。
それを考えれば、短くて5年、場合によってはそれ以上掛かるかもしれませんね。司法書士はそれほど難易度の高い試験ですが、10年勉強しても合格できない受験生もいると聞きます。
講座
司法書士ほどの難関試験でも講座を利用すればだいぶ時短にはなります。1,000~1,500時間でも合格は可能ですから、1日3時間勉強しても1年~1年半で合格は可能だと思います。講座だとカリキュラムに乗っかるだけですから、勉強そのものに集中できます。
前述のように、オンライン講義ですから通勤時間でも受講できますし、昼休み時間でも同様です。どこをどのくらいすべきかは講座が提示してくれますし、試験に櫃y東名ノウハウも教えてくれる。独学に比べれば比較にならないほど有利と言えるでしょう。
講座受講だと仕事をしながらで半年で合格できるかは難しいかもしれませんが、勉強開始時期如何によっては一発合格も不可能ではないと思われます。
社会人の合格体験記を探してみた
いろいろデータとか引っ張り出してきて働きながらでも司法書士は合格できるということをお話してきましたが、百聞は一見にしかず、実際に社会人で司法書士に合格した方のお話を聞いた方が安心できると思います。
というわけで社会人の合格体験記を探してみました。それなりに出てきましたのでご紹介しましょう。
クレアール司法書士一発合格者 T.K.さん
試験に関する情報を集めたところ、独学は難しいことが分かったので、費用と内容の両面から、できるだけ短期で合格できそうな予備校を探しました。クレアールは実体法と手続法のテキストが一体となっていて、合格に必要な情報がコンパクトに凝縮されているという印象がありました。お試し動画を視聴したところ、講師の方の語り口もわかりやすく、費用も手頃だったので、迷わず決めました。
クレアール司法書士一発合格者 S.K.さん
択一六法はやはりいい教材で、条文ごとの体系的な学習に役に立ち、学習初期から直前期までずっと使っていました。また、一年目のインプット講義では、民法と不動産登記法、会社法と商業登記法がそれぞれ一体化されていて、とっつきにくい登記法の学習にスムーズに入れたところも良かったです。
まとめ
ご覧のように、働いているからって司法書士は無理ということは決してなく、むしろ、社会人の合格者の方が圧倒的に多い試験が司法書士試験です。
もっとも、難関試験であるがゆえ、かなりの勉強時間は必要です。時間がない社会人受験生が合格のモチベーションをいつまで保ってられることが合格のポイントになるでしょう。
だとすれば、通信の講座を受講して少しでも早く合格に足る実力を身に付けることが大切になってくると思います。
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