
司法書士予備校講座の教材の中心と言えるもの、それはテキストです。「テキスト」だとちょっと括りが大きいので、テキストと言えば「入門講座テキスト」のことだと思ってください。特に法律初心者の方にとっては、講義とテキストは両輪となりますので、しっかりチェックしたいところです。
その法学初心者にとって使いやすいテキストとはどんなテキストか、というテーマを基に司法書士予備校のテキストを比較してみたいと思います。そして、初心者が使いやすいテキストというテーマでおすすめの予備校テキストを挙げてみたいと思います。
目次
法学初心者の司法書士テキスト選びのポイントとは
法学初心者の人が、テキストを基準にして司法書士予備校を選ぶポイントはどこでしょうか。私は記述がシンプルなテキストが良いと思います。その方がテキストとして使いやすいと思います。
テキストってインプット講義のときに一緒に利用するものですが、同時に復習でも利用します。むしろ、復習のときに活躍するもの。講義のときにテキストに各々書き込みをすることを考えれば、びっしり記述があるテキストよりシンプルな方が復習時に使いやすいのは明らか。初心者は情報過多になると混乱してしまいます。だったら、必要なことだけを要点だけまとめて記述してある方がどんなに使いやすいか。
予備校テキストは試験対策テキストである
大事なことを忘れがちですが、予備校テキストは試験対策テキストです。試験に出る部分だけ記述があれば十分なはず。びっしり記述されているテキストはあまり出ないようなところも記述しがち。そういうテキストは、目を通すだけのページが結構出てくるはずです。
もう一度言いますが、試験対策テキストは出る部分だけをできるだけシンプルな記述がなされているべきです。当然図や表は必要に応じて使われていなければならない。
情報が多いとそれだけ知識取得に良いと思われがちですが、試験では必要ないことが多いです。必要ならば、アウトプットの時点で取得できます。試験勉強はインプットがすべてではないのですから。
司法書士予備校の入門講義テキストの比較一覧表
司法書士予備校の講座で使用するテキストを列挙してみます。一覧表にしてみました。
基本は冊子で出している予備校が多いですが、webでも閲覧できるところもあります。この中ではちょっと異色なのがスタディングです。こちらは基本はデジタルのwebテキストになります。もちろん印刷は可能ですから、必要に応じてプリントアウトすれば足りるという方にはコストも抑えられて(価格が安くなって)うれしいところ。携帯性は抜群ですよね。
他方、webテキストは機能性に劣る部分はあるという意見もあります。考え方ですが、携帯性は劣るけど冊子の方が良いよというユーザーは案外多いですね。私は両方使えればベストですがどちらかと言われれが冊子の方かなという意見です。
デバイス | テキスト外観 | |
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アガルート | 冊子(webでも閲覧可) | ![]() |
伊藤塾 | 冊子
|
![]() |
スタディング | Web(印刷は可) | ![]() |
Wセミナー | 冊子 | ![]() |
LEC | 冊子 | ![]() |
クレアール | 冊子(webでも閲覧可) | ![]() |
各予備校使用テキストの中身を見る
各予備校のテキストの中身も見てみたいと思います。サンプルは各校HPで閲覧できますので、直で確認したい方は訪問してみてください。
言ってしまえば、書かれている内容自体は各校大きな差はありません。視点はそこではなく、「どう書かれているか」。必要なことを必要な分だけシンプルに効率的に記述されているか。そこが基本だと思います。そういった視点で見てみたいと思います。
司法書士予備校のテキスト⓵-アガルート
アガルート司法書士のテキストは2色刷りです。アガルートはテキストの評価が高い予備校ですが、司法書士も良いテキストだと思います。既述がダラダラとせず簡潔にまとめられて必要な知識だけを記述しています。見やすいですしね。
司法書士予備校のテキスト②-伊藤塾
伊藤塾はモノカラーのテキストですね。あまり初心者向けのテキストではないように思えます。モノカラーは見ずらいけどそれはいいとして、記述が多すぎるように思います。
司法書士予備校のテキスト③-スタディング
ユーザー登録後の無料テキストからの判断ですが、かなりシンプルです。画像のテキストはについては、民法の最初のところの部分ですが、あくまで基本的な記述に終始しています。スタディングのテキストは講義時に出てくるフリップに準じた内容ですので、ご覧のように視覚的にもわかりやすいです。
司法書士予備校のテキスト④-Wセミナー
Wセミナーは山本講師の講座を取り上げているので、テキストはお馴染みの「オートマシステム」です。市販ですので講座を考えている方は直に中身の確認はできます。
このオートマシステム、多くの司法書士受験生が手に取って利用したベストセラーですが、非常に初心者が使いやすいテキストだと思います。2色刷りで記述がシンプル。そして、確認テストで問題も掲載されています。山本先生の講義の進め方はこのテキストをベースとしていますので、参考になりますね。
司法書士予備校のテキスト⑤-LEC東京リーガルマインド
LECは「ブレークスルー」というオリジナルテキストを利用しています。ご覧のように二色刷りですが、情報が方です。というより、記述をもっとシンプルにしてもいいのかなという印象です。意味さえ分かりが良いのですから、必要に応じて箇条書きにしたりした方が分かりやすいと思うのですが。
司法書士予備校のテキスト⑥-クレアール
クレアールのテキストは二色刷りですがもっと記述をシンプルにした方が良いのかなと思いまます。段落で分けたり
大手予備校のテキストは、知識的にある程度インプットテキストで入れる傾向があるようですけど、クレアールは考え方が違うようです。どっちがどうというのはないのだと思います。そういう哲学だということですから。
※↓「教材サンプル」というところからテキストがご覧になれます。
おすすめの司法書士予備校テキストはどれ?
6校のテキストを見てどう感じましたでしょうか。意見はいろいろあっていいと思いますが、管理人はおすすめテキストとして3校挙げたいと思います。それは、
- アガルート
- スタディング
- オートマシステム(Wセミナー)
いずれも、シンプルで復習に使いやすそうなテキストだと思います。アガルートはうわさに違わぬ優秀なテキストですしスタディングはwebですが必要に応じてプリントアウトすればOKです。オートマシステムもベストセラーになる理由が分かりますね。
まとめ
あくまでテキストの話ですが、初心者が使いやすいという視点でお話させていただきました。
繰り返しますが、書いてあることなんて予備校それぞれ大きく変わることはないです。大事なのは「どう書くか、どこを書いてどこを書かないか」なのではないかと思います。0~1の知識の人にか5~6の知識の人にか、相手によって言い方は変えてしかるべきだし、それができているテキストをおすすめしたいですね。