合格基準点に届いた

司法書士試験は難関試験と言いました(トップページ参照)が、理由はいくつかあります。科目数が多いという点もそうですし、そもそも法律系国家資格というのは社会的な要求が高いため、試験の内容も難易度高いし試験自体もハードです。

その中でも司法書士試験はこの試験独特の、難関試験たらしめる制度があるのです。

基準点

国家資格試験には「基準点」という考え方があります。基準点とは「足切り」みたいなもので、ここの点数に達していないと合格できないという、合格要件みたいなものです。基準点はいろんな国家資格試験に採用されていますが、例えば、同じ法律系国家資格試験の行政書士試験にも基準点が採用されています。

そして、司法書士試験にも、この基準点が採用されているのですね。司法書士試験における基準点、これが司法書士試験が難関試験といえる理由のひとつなんだと思います。

司法書士試験の基準点の考え方

基準点にも試験によって考え方が違います。例えば、行政書士試験は、一定の点数を獲得していれば他の受験者がどうであろうとその人は合格です(絶対評価)。だから、「他の受験生がライバル」という考え方はあまりしっくりしません。「他人が何点取ろうと関係ない。自分が何点取るか」で合否は決せるのですから。

しかし、司法書士試験は相対評価です。自分が何点取るかも大事だが、それよりも、「自分が上位何番目の点数を取るか」で合否が決せられるのです。ですから、司法書士試験は、合格率と合格者数も変動が、毎年、あまり変わりません。その代わり、合格基準点が毎年変わります。



これ、恐ろしいことが分かりますでしょうか?だって、去年より合格基準点が上がるなんてことは普通になるのです。去年と同じ点数取ったって合格できるとは限らないのです。これはかなり怖い(汗)。

下、行政書士試験と司法書士試験の合格基準点の考え方の違いを表にしてまとめておきました。

行政書士試験(絶対評価) 司法書士試験(相対評価)
基準点 変わらない 毎年変わる
合格者数 問題の難易度によって変わる ここ5年は600~800人で推移
合格率 問題の難易度によって変わる ほぼ一定
試験に臨むスタンス 基準点をクリアさえすれば合格 上位〇番目(600~800程度で推移)に入る点数を取れば合格

過去5年間の基準点の推移

基準点というのは筆記試験のみにある制度ですが、午前の部と午後の部の択一と記述問題、それぞれあります。ですから、1回の試験に3つの基準点が存在するのですね。

それと、択一式で基準点をクリアしていないと、記述問題の採点はなされないようです。筆記は筆記で「関門」があるのですね。結果、それぞれの基準点一つでもクリアできていないと不合格。

下に、過去5年間の、基準点の推移を表でまとめておきました。ご覧になってお気づきになられると思いますが、択一式の基準点が高いこと。軒並み7割以上取る必要があり、中には8割超えても基準点に達しないこともあります。

午前(105点満点) 午後(択一-105点満点) 午後(記述-70点満点) 合格点
H25 84
(80.0%)
81
(77.1%)
39.0
(55.7%)
221.5
(79.1%)
H26 78
(74.3%)
72
(68.6%)
37.5
(53.6%)
207.0
(73.9%)
H27 90
(85.7%)
72
(68.6%
36.5
(52.1%)
218.0
(77.9%)
H28 75
(71.4%)
72
(68.6%)
30.5
(43.6%)
200.5
(71.6%)
H29 75
(71.4%)
72
(68.6%)
34.0
(48.6%)
207
(73.9%)
とにかく、点数を取らなければならない試験が司法書士試験なのです。8割取っても合格できないかもしれない試験ってそうないですよ。これが司法書士試験が難関試験と言われている最大の理由なのだと考えます。

おすすめの司法書士通信講座

伊藤塾 司法書士

伊藤塾司法書士トップページ

法律資格専門の大手予備校。法律資格専門だけあってあらゆる面で高品質な講座と言えましょう。受講料は安くないけど、実績から見て、今最も合格者を輩出する司法書士予備校かと。

伊藤塾 公式HPでチェックする

クレアール 司法書士アカデミー

クレアール司法書士トップページ

通信専門では大手と呼べるクレアール。司法書士講座も人気です。通信専門としては高めの講座料ですが、充実のカリキュラムと豊富な割引制度を利用できればかなりお得感あり。

クレアール 公式HPでチェックする